法を用うること、務め寛簡に在り
―用法務在寛簡―
- [原文](貞観政要)
- 用法務在寛簡。
- [書き下し文]
- 法を用うること、務め寛簡に在り。
- [原文の語訳]
- 法の適用は、なるべくゆるやかにすることが望ましい。
- [解釈]
- 時代が違うので、ここでは極刑が氾濫している事態を危惧している訳ですが、刑量を決めるのは今も昔も人です。
- 身近なところだと自らの点数稼ぎのためか、やたらと権力者の前で部下を貶める人がいますね。
- 一般例だと「交通違反の取り締まり」がよく出てくるようです。切符を切られた人の妬みだと言ってしまうと極論、本人や関係者からの恨みを心配しなくてはいけません。だからといって「大目に見る」とはいきませんが。
- 試験でも正答を厳格にし過ぎると平均点は下がるばかりで、受験者の士気も下がってしまいます。寛容さをもった採点は伸び伸びした新しい視点の回答を生み出す可能性もあります。
- 「結論は一つじゃない」この結果に至った、経緯や背景や該当者の思考を多角的に分析、評価に加味しても良いのではないでしょうか。情状酌量はこの考えのような気がします。
- [参考]
- 蔵前トラック2:シリーズ「『貞観政要』を読む」
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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