知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ
―知者楽水、仁者楽山―
- [原文](論語 雍也第六)
- 子曰、知者楽水、仁者楽山。知者動、仁者静。知者樂、仁者壽。
- [書き下し文]
- 孔子曰く知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動き、仁者は静かなり。知者は楽しみ、仁者は寿(いのちなが)し。
- [原文の語訳]
- 孔子が言う、知者と仁者を水と山にたとえるなら、知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者の動きは流れて止まらない水のようであり、仁者の静かなところはどっしりとした山のようなものである。知者は変化を楽しみ、仁者は常にゆったりとしてあくせくしないから、長生きだ。
- [解釈]
- 知恵者は水が流れるように何事を円滑に処理していくことに楽しさを見出し。一方で仁者はというと、山のように欲に動かされることもなくマイペースを保ち何事も素直に受け入れていきます。
- 円滑に事を運ぶことできる人として、自ら能動的に活躍すると人と、自分から何をするわけでもないですが、そこ居るだけで周囲が安心して円滑に動かせる徳の人の例えだと考えます。
- [参考]
- 雍也第六 143
- 知者が物事を円滑に処理するようすを、水が1か所にとどまることなく流れることにたとえ、仁者が欲に動かされず天命に安んずるようすを、不動の山にたとえていう。
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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