「多角的に見ることができるようにする」人之患、蔽於一曲闇於大理

人の患いは一曲に蔽われて大理に 闇きにあり

―人之患、蔽於一曲闇於大理―

[原文](荀子)
人之患、蔽於一曲闇於大理
[書き下し文]
人の患いは一曲に蔽(おお)われて大理(だいり)に闇(くら)きにあり
[原文の語訳]
人の欠点は物事の一面にとらわれて全体が把握できないことである
[解釈]
どうしても「常識」「当たり前」「当然」という固定概念に囚われがちです。
できる人は固定概念がありながらも、更に「客観的に見る」「違う視点から見る」「逆転の発想」「大局観」など、様々な見方ができるのです。
成功例があると「右へ倣え」だったり「前例に従って」となりがちです。そこに慢心してしまう危険が生まれるのです。
自分の事すらよく分かってないのに、他人のことをよく知るなど途方も無いことだと考えれば、一面だけを取り上げて相手を評価することはなかなかできない気になりそうです。
「これしかない」という一つ覚えのように言い続けるだけのトップには困ったものです。
[参考]
人の患は一曲に蔽われて大理に闇きにあり:原文・書き下し文・意解 | ナオンの言葉の散歩道

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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