「原因や理由は直前にある」殷鑑不遠、在夏后之世

殷鑑遠からず、夏后の世に在り

―殷鑑不遠、在夏后之世―

[原文](詩経 大雅・蕩)
殷鑑不遠、在夏后之世
[書き下し文]
殷鑑(いんかん)遠からず、夏后(かこう)の世に在り
[原文の語訳]
殷が鑑みる事例は遠くなく、夏王の時代にある
[解釈]
戒めとすべき前例は、直前にあるものだということです。
結果が良くなかった原因は、今回実施した過程を検証すれば分かるのです。それより前にあった成功例を調べるよりよほど効率的です。
テストの点数が良くなかった原因はどういったところだったのでしょう?試合の敗因は何だったのでしょう?
事業が繁忙期から閑散期に入った時、繁忙期を振り返ってみると下り坂になる原因がどこかにあったはずです。
「安きに居りて危うきを思う(好調はずっと続かないことを念頭に)」です。昨日は昨日、今日は昨日を教訓に新たなスタートを切る気持ちを持ち続けたいものです。
[参考]
殷鑑遠からず:原文・書き下し文・意味 – Web漢文大系

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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