「小さな富は自己満足から」大富由命、小富由勤

大富は命に由り、小富は勤に由る

―大富由命、小富由勤―

[原文](俚諺)
大富由命、小富由勤
[書き下し文]
大富(だいふ)は命に由り、小富(しょうふ)は勤に由る
[原文の語訳]
大きな富は運命によって得るが、小さな富は勤勉や勤労によって得ることができる
[解釈]
資産家に生まれたのは運命。大きな資産を得ることができるような事業を成す人は天命によるもので、自らが満足できる富は勤勉や勤労で得ることができるということ。そもそも他人と比較してはいけないのでしょうが、昔はそういう意識が当然だったのでしょう。
ささやかな裕福感は一日一善だったり自分で設定したハードルをクリアした自己満足かもしれませんが、一日の終わりに満足して床に入れれば「終わり良ければすべて良し」なのです。ただし、明日は一段上の新たな目標を設定することを怠ってはいけません。
小さな富でもコツコツと積み上げていくことで大きく膨らませることができます。一代で巨万の富を築いた人は、勤勉や勤労を続けることで成し遂げているのです。最初から運命だなどと諦めていてはいけないですね。
運命によって大きな富を得るということは、逆に言えば失うのも運命によるということです。そう考えると自分の力では変えられない運命も良いことばかりではないかもしれないですね。
[参考]
県まで届け!磐田の声 野崎正蔵公式サイト

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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