まさに大いに為すあらんとする君は、必ず召さざる所の臣あり
―将大有為之君、必有所不召之臣―
- [原文](孟子 公孫丑章句下)
- 将大有為之君、必有所不召之臣。
- [書き下し文]
- まさに大いに為すあらんとする君は、必ず召さざる所の臣あり。
- [原文の語訳]
- 大業を成そうとする君子には、必ず召し出すことのできない臣下がいる。
- [解釈]
- 将来、大事業を成し遂げようとする君主には、必ず呼びつけることができない臣下がいる。三国志で劉備が諸葛亮に対して三顧の礼をもって迎え入れたという話があります。
- 何かにつけて呼びつけ、アゴで使う部下ばかりの上司には大きな期待はできないということです。
- 年上、上司や先輩、威光や肩書を頼みにせず、いつも謙虚な気持ちで付き合うことができる人が人徳者なのです。
- 「現場を見る」とは、つまり現場で教えを乞うために自らが出向いているということ。それが意識なくできるようになりたいものです。
- 書籍でもネット購入が主流になりつつありますが、実際に本屋や図書館で手に取って中身を確認したり、行くことで同じ書棚に並んでいる別の本に目が止まることもあります。同じようにネット検索だけではなく辞書を本棚から出してきて調べることで新たな発見があるのです。
- 人でもサービスでも。求めることしか返ってこない相手では求めた本人に進展はないのです。イエスマンばかりの裸の殿様では困りものです。
- [参考]
- 孟子を読む
[中国古典一日一言]
今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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まず自分が行動する事ですね
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同意です。先日読了した「天空の舟」は夏商革命の時代の宰相である伊尹が主人公ですが、商王は伊尹を召し抱えるのに三顧の礼をしています。三顧の礼は三国志で有名ですが歴史上三顧の礼をしたのはこれが初めらしいです。初めて知りました。
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