「簡単明瞭に伝える」言隠於栄華

言は栄華に隠る

―言隠於栄華―

[原文](荘子 斉物論)
道隠於小成、言隠於栄華
[書き下し文]
道は小成に隠れ、言は栄華に隠る
[原文の語訳]
道は小さな成功に隠れ、言葉は飾られた中に隠れる
[解釈]
言葉を飾りたてることによって、その言葉に託された真意がわかりにくくなるということです。「本音と建前」だったり「綺麗事を並べる」などありますね。
横文字を多用されたり回りくどい言い方をされると、意味や真意が理解できないことがよくありますね。
また、目先の小さな成功に満足して、その先にある本来の目的を忘れてしまってはいけません。
「今日は売上が良かった」と数字や成績にばかりに目がいって、社是を置き去りにしてしまってはいけません。
作文を書いていて、文字数が足りないからと書き足した言葉によって、伝えたい内容が分からなくなってしまっては本末転倒です。
単純明快な言葉が真意をズバッと言い当てるものです。言葉は簡潔にしながらも、相手に伝わるようにするのが最良です。そのための語彙力を身につけたいですね。
[参考]
道は小成に隠れ言は栄華に隠る(ミチハショウセイニカクレゲンハエイガニカクル)とは – コトバンク

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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