細腰を好みて、国中に餓人多し
―好細腰、而国中多餓人―
- [原文](韓非子 ニ柄)
- 楚霊王好細腰、而国中多餓人。
- [書き下し文]
- 楚霊王細腰を好みて、国中に餓人多し。
- [原文の語訳]
- 楚の霊王が細腰を愛したので、国中に飢え死にする者が多かった。
- [解釈]
- 腰が細い女性が好きだった霊王のために、国中の女性がこぞってダイエットしようと食事を制限して、その結果餓死者が続出したということです。
- 上に立つ人の好みにあわせようと下の人たちが無理をすることです。
- トップに限らず言葉には責任が伴いますが、特に地位が高くなると些細な一言や冗談でも、それに応えようと迎合する人は多いので注意が必要ですね。弊害となってしまっては損失は計り知れません。
- 同様に権限を持つ人が好き嫌いを公言すると、好かれようと迎合したり、嫌われまいと隠蔽する危険性もあります。
- 「子は親を見て育つ」「親の背中を観て育つ」と言います。その姿を見て従順するか反面教師するかはその子しだいですが、親自身は自分が手本になっていることを自覚しなければいけないですね。
- 人気番組で取り上げられるとブームが巻き起こります。業界としては脚光を浴び活性化するという意味では良いのですが、もともと必要としていた人の手に届かなくなるという弊害も生まれます。健康にあやかったテーマの時は実際に悲鳴が上がった事例ありましたね。
- グルメ番組で紹介されたお店にお客さんがドッと押し寄せて行列ができるようになると、店側としては嬉しい悲鳴ですが、常連さんが「いつ行っても混んでいる」となって足が遠のいてしまいます。こういった番組を観て来店するお客さんは追っかけのようなものでリピーターとなるとほんの一握り、そうなるとブースが去った後の覚悟も必要なのです。
- プレゼントやお見舞いに「これ好きだったよね」と同じものをいくつも頂いていしまうということも…。
- [参考]
- 韓非子の警句 ‐4:ぼくあずさは地球人:So-netブログ
[中国古典一日一言]
平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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テレビの取材✨夢です(笑)(/ω\)
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