「自分独自のものに作り変える」点鉄成金

鉄を点じて金と成す

―点鉄成金―

[原文](答洪駒父書)
点鉄成金。
[書き下し文]
鉄を点じて金と成す。
[原文の語訳]
(仙人術を使って)鉄に手を加えて金に変える。
[解釈]
昔の人や他人の作った文章に手を加えて素晴らしい作品にする故事を由来とする四字熟語です。古典を引用して新たな作品を作り出すことなどです。
これまで誰も見向きもしなかった作品が著名人に評価された途端、急に注目を浴び人気が出たりしますね。
マーケティングなどでも、仕掛けをうまくすることで知名度を一気に上げることができます。人気小説に登場したりだとかロケ地になったなど、一躍観光地になることも。
古くからあるものに手を加えて新しい物に作り変える。カイゼンや創作料理などがそれに当たると思います、どちらにしても、元となる対象がそれなりの資質がないといけないですね。どれを選ぶかも大事になってきそうです。
くすんだものの中で見落としている良質な素材を見つけ、磨きをかけて自分独自のもの作り変えることを楽しみにできると良いかもしれません。
仕事や勉強でも、自分なりに工夫してこれまでの仕組みを大胆に組み直して効率化を図れると楽しいでしょうし成果も出て一石二鳥になりそうですね。
[参考]
「点鉄成金」(てんてつせいきん)の意味

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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