「勝敗を決める要因は4つある」兵有四機

兵に四機あり

―兵有四機―

[原文](呉子 論将第四)
兵有四機。一曰、気機。二曰、地機。三曰、事機。四日、力機。
[書き下し文]
兵に四機あり。一に曰く気機。一に曰く地機。三に曰く事機。四に曰く力機。
[原文の語訳]
勝敗の契機は4つある。1つは機運。1つは地理。1つは統制。1つは軍事力。
[解釈]
勝敗を決める要因は4つあるそうです。一つは機運、一つは立地や条件、一つは組織の統制、一つは資金や物資で、これらの条件が揃っていれば負けることはないということです。
現代でいけば、全員が目指す目標に向いているか、タイミングやターゲットは的確か、組織内でブレがないかその商品やサービスのことをしっかり理解し営業方法も統一されているか、商品力や宣伝力は潤沢であるかといったところでしょうか。
勉強でいえば、勉強するぞという気でいるか、時間や場所は雑念に駆られないか、学習する内容は的確か学習した結果どういう成果が得られるかイメージ出来ているか、すぐに調べられる辞書や参考書、筆記具は揃っているか、などですね。商品開発でも同じことがいえますね。
商売を始めて思うような収益があげられず「こんなはずじゃなかった」といういう場合は、たいていこの4条件のどれかが足りていなかったということなのでしょう。
これは準備中だけでなく現在進行中でも定期的に確認し、足りない部分は補填していくことが大事ですね。
[参考]
呉子:論将第四 – Web漢文大系

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています

タイトルとURLをコピーしました