「対処法を間違えない」以火救火

火を以て火を救う

―以火救火―

[原文](荘子 人間世)
以火救火
[書き下し文]
火を以て火を救う
[原文の語訳]
火で火事を消そうとする
[解釈]
害悪や弊害を除こうとして、かえってそれを助長していまう。状況がますます悪化するだけで何の益もないたとえです。
水をかければ消火できるところを選択を誤ってしまうことで被害が拡大する。失敗した時の対処法を誤っては事を大きくしてしまうだけです。「災害の後の人災」というのもこれにあたるのかもしれません。
失態を取り繕ろうとその場しのぎで口にした言葉が余計に事態を悪化させることがあります。一旦出た言葉は取り消すことはできません。注意しないといけませんね。
賭け事や株などで、損失を穴埋めするためにさらに大きな勝負に出るなんてもってのほかです。損切りする勇気も必要です。
相手の意見に反論する時、ただ批判するだけではいけません。対案や新たな意見をもって挑む必要があります。反対のための反対では何も生まれないのです。
どうしても火で火を消そうとするならば、自らが火となって「火を以って火を制する」気概で挑まなくてはいけないですね。ただ口喧嘩などで「売り言葉に買い言葉」にならないように注意しないといけないですね。
[参考]
火を以て火を救う(ヒヲモッテヒヲスクウ)とは – コトバンク

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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