「その言動は恨まれる原因になっていないか」怨豈在明、不見是図

怨み豈に明かなるにあらんや、見えざるをこれ図れ

―怨豈在明、不見是図―

[原文](書経)
怨豈在明、不見是図
[書き下し文]
怨み豈(あ)に明かなるにあらんや、見えざるをこれ図れ
[原文の語訳]
怨みとは見える場所だけにあるわけではなく、見えてない怨みについても思慮深くするべきである
[解釈]
恨みはマイナス要素以外のなにものでもありません。恨みを買うようなことをしないことが一番です。
小さな不満が積もり積もって、ある時、我慢という蓋が弾けて爆発するものです。小事が大事です。
不注意により恨みを買ってしまった場合でも、原因が判ればまだ改善・関係修復の可能性もありますが、原因がわからないほど厄介なことはありません。それを考える時間と労力は無駄ですよね。そうならないためにも日頃から言動に注意し「なんか最近ギクシャクしてるな」と些細な不安でも感じたらコミュニケーションをとって小さな恨みのうちに解決しておきましょう。
組織の中で上に立つ人が何度も過失を犯し損害を出すようであれば部下が恨むのは明白です。恨みや不満が爆発する前に手を打たなければならないですね。
内閣の支持率はそういう意味ではわかりやすいのかもしれません。民意を受けて修正や転換をするのか、あくまで通すのかは難しいところでしょうが。
しかし、あまりに気を使いすぎても、おべっか使いだとか八方美人などと、逆に陰口を叩かれる可能性もあります。なので少しは恨みを買っても、それをすぐにフォローするのが良いのかもしれません。
[参考]
春秋時代132 東周簡王(十四) 叔孫僑如の亡命 前575年(4) ( 世界史 ) – 趣味の中国通史 – Yahoo!ブログ
夏王朝3 帝太康 五子の歌 ( 歴史 ) – 趣味の中国通史 – Yahoo!ブログ

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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