「成功するにはワケがある」非成於成之日

功の成るは成る日に成るに非ず

―非成於成之日―

[原文](蘇老泉 管仲論)
夫功之成、非成於成之日、蓋必有所由起。
[書き下し文]
功の成るは成る日に成るに非ず、蓋(けだ)し必ず由(よ)って起こる所あり。
[原文の語訳]
成功は成功したその日に突然もたらされるものではなく、そこに至る理由や過程がある。
[解釈]
成功はその日一日で成し遂げられるわけではなく、それまでの積み重ねがあってこそはじめて実現するものです。
禍にしてもその日突然不幸がやってくるけではなく何か前兆があるはずです。
人の成功を羨ましく思いたくなりますが、その陰には積み重ねきたものがあることを忘れてはいけません。同じように自身も成功しようと思ったら積み重ねが大事ということです。
イチロー選手の最多安打にしても、記録を達成したヒットも、それまでに打ってきたヒットも同じ貴重な1本なのです。
修行にしても練習にしても一朝一夕で簡単に目標にたどり着けられるものではなありません。「継続すると、それは本物になり、やがて文化になる」という言葉もあります。
そうやって考えると成功するにも禍を未然に防ぐにも、それに続く今が大事ということになりますね。
恥をかくのも決して愚かなことではなく成功への大事な過程と考えられると、恥ずかしい気持ちも消えるのではないでしょうか。
[参考]
名言ナビ – 功の成るは成るの日に成るにあらず、蓋(けだ)し必ず

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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