「使いこなせる器量を」多多益辦

多々益々辦ず

―多多益辦―

[原文](漢書 韓信伝)
多多益辦
[書き下し文]
多々益々辦(べん)ず
[原文の語訳]
多ければ多いほどそれらを上手く処置する
[解釈]
多くてもそれらを上手く処置する。多いに越したことはないということ。
多いに越したことはなくても、それを使いこなせなくてはもったいないです。こう言い切れるほど使いこなせる自信と実力は持ちあわせたいものですね。
DJポリスや交通量の多い道路での交通整理、大応援団の団長が相当しそうです。
キャパだけ大きくても処理しきれなければマイナスに要因になってしまいます。
組織でも売上が好調で余剰金が出た時に、それをどこに投資して組織の発展に役立てるかも重要ですね。
多くても上手に処理するためには、常にその状況をイメージしたり、効率化や仕組み化をすることで少ない指示で機能するようにすればよさそうです。マニュアルなどがきちんと準備できているとよいのでしょうか。
目の前に多くあっても、それらを処理し目的を達成した時の満足感や達成感をモチベーション維持の源泉にできると心も折れにくくなりそうです。
トップに立つ人は、この「多多益辦」と言えるだけ才能をもつ人を統括できる資質や器量を持ち合わせないといけないのかもしれません。
賭け事で思わぬ大金が当たった。さてどう使うか?です。
[参考]
多多益々弁ず:原文・書き下し文・意味 – Web漢文大系

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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