「弱者の立場になって考える」不虐無告

無告を虐げず

―不虐無告―

[原文](書経 大禹謨)
舍己從人、不虐無告
[書き下し文]
己をすてて人に従い、無告を虐げず
[原文の語訳]
我を捨てて人に従い、力弱い境遇の人々を虐げてはならない
[解釈]
「無告」とは、自分の苦しみを訴えることができなかったり、救いを求めることのできない人達のことをいいます。
上に立つ人は、その権力を使って自分の意見を強引に通そうとせず、人境なく良い意見があれば従うということです。
受け身でただ待っているよりも、自ら現場で出向くことで気付くことも多いですよね。
「誰が言ったか」よりも「何を言ったか」に重点を置くようにしたいものです。
相手の立場になってみれば、相手が言わずにいること、言われなくても気付くことはたくさんあるものです、
赤字ローカルバスの再生や、買い物弱者に対する商機もそういったところから生まれたのではないでしょうか。
子どもは表現力が未熟です。それを大人は理解し、意を汲んであげなければいけません。
[参考]
無告を虐げず。 – 味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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