「早期対策が大切」童牛之牿、元吉

童牛の牿は、元吉なり

―童牛之牿、元吉―

[原文](易経 大畜 六四)
童牛之牿、元吉
[書き下し文]
童牛(どうぎゅう)の牿(こく)なり、元吉(げんきち)
[原文の語訳]
子牛の角に横木をつける。それは吉事の基である
[解釈]
牿(こく・さえ)は養うおりであったり、牛の角に横木をつけて人を害するのを防ぐ角木の事だそうです。
おりの中で養ったり、角が柔らかい子牛のうちに横木をつけることで、暴れて凶器とならないように事故を未然に防ぐということにもなります。早い時期に対処をしておくことで大事に至らせないようにしましょう。
また、おりの中で養うということから、いまはじっくりと内側で蓄積することが、後に大きな成果となるということでもあります。売るよりも作る方に専念して在庫を蓄えたり、知識を吸収するのが良策ということにもなります。
できる人は先を見越したアドバイスをすることで、失敗を未然に防ぐという点で未来をコントロールできるのです。
初期段階で基礎や基本をきちんと教えこむことで、大成することに繋がります。
予測できる未来もあります。少子高齢化や地震に対し少子化対策や耐震化などが該当しそうです。
身近なところではタイマーやアラームをセットするのもそうかもしれないですね。
[参考]
童牛の牿は、元吉なり。 – 味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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