「ブーメランにならないように」尤而效之、罪又甚焉

尤めてこれにならう、罪また甚だし

―尤而效之、罪又甚焉―

[原文](春秋左氏伝 僖公 二十四年)
尤而效之、罪又甚焉
[書き下し文]
尤(とが)めてこれに效(なら)う、罪また甚だし
[原文の語訳]
人を尤めておいてそれに倣うのは、いたって罪深いことである
[解釈]
他人の悪事を非難しておきながら、自らが同じ悪事をするのは余計に罪深いことということです。
「他人に厳しく自分に甘い」典型ですね。
「人の振り見て我が振り直せ」「反面教師」としなくてはいけないのに、自分のことを棚に上げて飄々と言う人がいますね。国会では多く見受けられて「ブーメラン」とよく言われますね。
子どもの対する親の躾など、こんな感じでは説得力がないですよね。食事の作法を注意している自分も、決して言えるものではないかもしれません。
何事にもそうですが、口に出して自分に返ってくるのが嫌だと、見て見ぬふりをするのも問題です。難しいですね。日頃から言って恥じることのないような所作を心がけたいものですね。
[参考]
【座右之銘・28】『尤而效之、罪又甚焉』 – 限りなき知の探訪

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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