「現場には優先決定権がある」将在軍、君命有所不受

将は軍に在りて、君命も受けざる所あり

―将在軍、君命有所不受―

[原文](孫子 九変篇)
将在軍、君命有所不受
[書き下し文]
将は軍に在りて、君命も受けざる所あり
[原文の語訳]
将軍が軍隊を率い戦場にて戦っている間は、皇帝の命令であってもすべて守らなければならないという義務はない
[解釈]
変化が著しい現場では臨機応変に対応することが大事で、トップや組織の指示を遵守しつつも、厳守できなくても仕方ないということです。
命令や指示が誤っているとわかりながら、それをそのまま言われたとおり行なって、結果失敗するのは愚の骨頂です。とは言っても、なかなか上司に向かって誤りを直言は言いづらいものですよね。
上司となれば部下から誤りを指摘されれば素直に受け止め、現場で指示を違う言動を行なっても、その理由を確認し結果を正当に評価するようにしたいものです。
上司の指示に反しても現場で正しいと判断しての言動することは、現場における権利と責任を背負っている自覚が必要です。理由を尤められればきちんと説明と責任を果たすことを忘れてはいけません。
[参考]
名言ナビ – 君命も受けざる所あり。/(意味)たとえ主君の命令で

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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