「対策しやすいものとしにくいものがある」天運之寒暑易避人世之炎凉難除

天運の寒暑は避け易きも、人の世の炎凉は除き難し

―天運之寒暑易避、人世之炎凉難除―

[原文](菜根譚 後集)
天運之寒暑易避、人世之炎凉難除
[書き下し文]
天運の寒暑(かんじょ)は避け易きも、人の世の炎凉(えんりょう)は除き難し
[原文の語訳]
四季の寒さ暑さは対策しやすいが、人の世の熱さ冷たさを取り除くことは難しい
[解釈]
寒暖に対しては衣服や温度調整でなんとかなっても、人の温度差を変えることは難しいということです。
人の気持ちも熱が冷めるとなんともなりませんし、逆に熱くなってる人を落ち着かせることも容易ではありません。
世間でも風潮をそう簡単に変化させることは難しいものですが、追い風にすれば協力な援軍となります。止めることは難しくても向きを少しづつ変えることはできるかもしれません。
気持ちを取り除くことが難しいのであれば、相手を説得するよりも互いに納得できるようにすると、ひょっとすると誤解が見つかったりするかもしれません。上から説得よりも横からの納得です。
[参考]
菜根譚 超訳:■後集132項

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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