「基本に変化をつける」凡戦者、以正合、以奇勝

凡そ戦いは、正を以て合い、奇を以て勝つ

―凡戦者、以正合、以奇勝―

[原文](孫子 勢篇)
凡戦者、以正合、以奇勝
[書き下し文]
凡そ戦いは、正を以て合い、奇を以て勝つ
[原文の語訳]
およそ戦闘というものは、正攻法で会戦し、奇法で勝つのである
[解釈]
戦略の基本は定石で、そこに変化を加えることで勝利をもたらすということです。
創作物でも基本があってこそ、創作できるものです。
野球で言うなら配球であったり、エンドランやスクイズなどです。ここでも基本のコントロールやバッティングがきちんとできなければ作戦も成功しません。
さまざまな勉強法が考案されていますが、まずは読み書きの基本ができている前提ですよね。
勝負事でも相手に「通常はこうくるはず」と思い込ませた上で、突然に変化をつけることで混乱させることができます。
芸術書道でも、基本となる文字がわからなければ鑑賞する側もその作品や筆者の意図に驚くことができません。
料理でも2つの完成された料理があってこそ、融合した奇抜な新しい料理が創造できるのです。
[参考]
孫子

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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