「相手によって態度を変えない」上交不諂、下交不驕

上に交わりて諂わず、下に交わりて驕らず

―上交不諂、下交不驕―

[原文](法言)
上交不諂、下交不驕。則可以有為矣
[書き下し文]
上に交わりて諂(へつら)わず、下に交わりて驕らず、すなわちもって為すこと有るべし。
[原文の語訳]
上の者と接する時は諂わず、下の者と接する時は驕らない。そうすることでうまくいく。
[解釈]
相手によって態度を変えないことで、うまくいくということです。
組織の中であれば中間管理職はついついこの傾向が強いでしょうし、取引先に対しても立場によって気持ちが出てしまいそうです。さらに金銭が関わると顕著になりそうです。
上から言われることは無理難題でもハイハイと安易に請負い、下にそのまま押し付けるようではいけません。
自分より資質が上と感じたり何でも言うことを聞くなど利用できると思える人物には諂い、自分より劣ると感じたり自分の思った通りに使えないと思うと罵るようではいけませんね。
子どもに対して親という立場から上からモノを言う傾向がありますが、友だち感覚とまではいかなくとも、対等に接することで子どもも認められていると実感し、反抗心が和らぐと言われています。
互助の気持ちや誰もが師であるという意識があると、誰とでも同じ接し方ができるのでしょう。
「お客さまは神様」といいますが、同時に「前工程は神様」なのです。
[参考]
第29回 3分で読める中国史メルマガ.|3分でよめる中国古典ブログ

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています

タイトルとURLをコピーしました