「慌てず冷静に」慷慨赴死易

慷慨死に赴くは易し

―慷慨赴死易―

[原文](卻聘書)
慷慨赴死易、従容就義難。
[書き下し文]
慷慨(こうがい)死に赴(おもむ)くは易(やす)し、従容として義に就くは難し。
[原文の語訳]
憤慨して死に赴くことはやさしいが、落ち着いて義にそって行動するのは難しい
[解釈]
怒りから死を覚悟して向かうことはやさしいが、そんな時でも落ち着いて正しい道に則って行動するのは難しいということです。
怒りに任せて生命を投げうるのは安易であって、そんな時でも落ち着いて知を巡らし正しい道を貫いていくことは難しいのです。
できる人は大きな問題が発生しても冷静さに徹し、落ち着いて先のことを考えて行動するのです。
トラブルが発生した時に、まずどこから手をつけるかによってその後の影響に大きな違いが出てきます。優先順位を間違って後手に回ってしまうと大変です。
怒りに任せて犯人探しを最優先に没頭したり、さっさと匙を投げて逃げ出すなど外に対するフォローを怠って批判を浴びないよう、慌てず冷静に対応していきたいものです。
[参考]
慷慨して死に赴くは易く、従容として義に就くは難し。 – 味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています

タイトルとURLをコピーしました