「まず先に心配することがある」知備遠難而忘近患

遠難に備うることを知りて近患を忘る

―知備遠難而忘近患―

[原文](淮南子 人間訓)
知備遠難而忘近患
[書き下し文]
遠難に備うることを知りて近患を忘る
[原文の語訳]
遠くの禍に備える事は知っていても近くの患禍を忘れる
[解釈]
遠い先の心配ばかりをして目の前に禍があることを忘れているということです。
手配した食材がちゃんと入荷するか心配しているが、手持ちの器具で調理できないことに気づいていないということです。
生産力が追いついていないことを忘れ、納期を守れるか心配していても仕方ありません。注文がもらえるか心配するよりも処理能力があるかを先に心配しなくてはいけません。
大き心配事があっても、何が心配なのか細かく分解していくと、身近なことに起因することがあるのです。
[参考]
[mixi]『淮南子』人間訓 20 – 中国史 | mixiコミュニティ

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています

タイトルとURLをコピーしました