遠難に備うることを知りて近患を忘る
―知備遠難而忘近患―
- [原文](淮南子 人間訓)
- 知備遠難而忘近患。
- [書き下し文]
- 遠難に備うることを知りて近患を忘る。
- [原文の語訳]
- 遠くの禍に備える事は知っていても近くの患禍を忘れる。
- [解釈]
- 遠い先の心配ばかりをして目の前に禍があることを忘れているということです。
- 手配した食材がちゃんと入荷するか心配しているが、手持ちの器具で調理できないことに気づいていないということです。
- 生産力が追いついていないことを忘れ、納期を守れるか心配していても仕方ありません。注文がもらえるか心配するよりも処理能力があるかを先に心配しなくてはいけません。
- 大き心配事があっても、何が心配なのか細かく分解していくと、身近なことに起因することがあるのです。
- [参考]
- [mixi]『淮南子』人間訓 20 – 中国史 | mixiコミュニティ
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