悪語は口より出でず、苟言は耳に留めず
―悪語不出口、苟言不留耳―
- [原文](説苑)
- 悪語不出口、苟言不留耳。
- [書き下し文]
- 悪語は口より出でず、苟言は耳に留めず。
- [原文の語訳]
- 悪口を言わず、その場しのぎの言葉には耳を貸さない。
- [解釈]
- 人の悪口は言わないのはもちろん、相手からのその場しのぎの苦しい弁明や言い訳、軽率な言葉は聞き流すということです。
- 他者の悪口や批判、噂話や意味のない井戸端会議などに参加することで、人を傷つけたり無駄な時間を費やすのはもったいないです。
- 噂話はあくまで噂であって事実は限りません。一次ソースを確認せずに、それを安易に信じてしまってはいけません。人の話を耳で聞くよりも自分の目で見る方が確実性は高いのです。
- 悪口や陰口を叩いても話す方も聞く方も特に得をするわけではありません。話す方の自己満足でしかないのです。
- 気に食わないことがすぐに批判や悪口を口にするトップには困りものです。そういうことは巡り巡って対象となった本人の耳に届くものですが、自己満足しかできないトップはそれに気づかないのです。そしていつか組織はバラバラとなるのです。
- 逆説的に言うと、力のあるトップが頭ごなしに否定や批判をすると、部下も反論できず調子をあわせてきて、トップもその通りだと誤った判断でもそのまま通してしまうのです。
- [参考]
- 中国教育出版网写作成??典
[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]
平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
[中国古典一日一言]
平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています