「騙されても疑心暗鬼にならない」寧受人之欺、毋逆人之詐

むしろ人の欺きを受くるも、人の詐りを逆うることなかれ

―寧受人之欺、毋逆人之詐―

[原文](菜根譚 前集)
寧受人之欺、毋逆人之詐
[書き下し文]
むしろ人の欺きを受くるも、人の詐りを逆うることなかれ
[原文の語訳]
人に欺かれても、逆に人が偽っていると疑ってはいけない
[解釈]
騙されると疑心暗鬼になってしまいますが、そうなってはいけないということです。
もちろん騙された手口を、逆に他の人に謀ってもいけません。
SNSに「写真と現物が違う」とカタログやメニューが実際の商品と違っていることを指摘する投稿がたまにあります。全てがそうなのか、一部だけがたまたまそうなってしまったのか、判断する冷静さも必要です。が、どうしても情報に流されて敬遠しまいがちになってしまうものです。
同じように一部分のことが、全体がそうであるかのように思えてしまうものです。氷山の一角かもしれませんが、特異なことかもしれません。そう思われないように慎重さを意識したいものです。
[参考]
菜根譚 前集 101条-150条(漢文、読み仮名、現代語訳) | 菜根譚(さいこんたん, 洪応明, 359条, 随筆集, 処世術)全文を紹介

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