「程々で保つ」虚則欹、中則正、満則覆

虚なれば則ち欹むき、中なれば則ち正しく、満つれば則ち覆へる

―虚則欹、中則正、満則覆―

[原文](荀子 宥坐篇)
虚則欹、中則正、満則覆
[書き下し文]
虚なれば則ち欹むき、中なれば則ち正しく、満つれば則ち覆へる
[原文の語訳]
空であれば傾き、中程であればまっすぐとなり、満たすとひっくりかえる
[解釈]
空でも満杯でも傾く、程よい量であればどちらにも傾かないということです。
片方に依ってしまうと不安定になるということで、中道、ほどほどがよいうことです。
一方に注力しすぎると他方が手薄になり、能力以上の取り組みをしてしまうと崩壊する危険性があります。
練習しなければ実力は上がりませんが、練習のやり過ぎで疲労を蓄積したり、疲労骨折してしまってはいけません。
ひっくり返らないように保ちながらも満たし続けるという、絶妙なバランスが保てると良いですし、逆に鹿威しのように空満状態をうまく利用する方法を考えることも良いかもしれません。
[参考]
孔子が中庸の大切を説いた 宥座之器

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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