「近くに助かる存在を」遠水難救近火、遠親不如近隣

遠水は近火を救い難く、遠親は近隣に如かず

―遠水難救近火、遠親不如近隣―

[原文](明心宝鑑)
遠水難救近火、遠親不如近隣
[書き下し文]
遠水は近火を救い難く、遠親は近隣に如かず
[原文の語訳]
遠いところにある水で近くの火事を消すことはできず、遠くにいる親類は近くの他人には及ばない
[解釈]
頼りになっても遠くにあっては意味がないということです。遠くの親戚よりも近くの他人ということです。
地域防犯も警察や専門業者に依頼すると、配置人員や経費の関係で常駐はもちろん巡回頻度も決して多くはできません。それよりも近所でパトロール隊を組んだ方が効果的にパトロールできるということです。
いまでこそネットショッピングが主流となっていますが、以前はやはり現物を見ないと不安だという顧客心理が強かったものです。
離れたところにある大型の家電量販店よりも、近くにあるまちの電気屋さんがいざという時に頼りになる。離れたところにある総合病院よりも、時間外でも対応してくれる近所のかかりつけがあると助かるというものです。
遠くにあって行列待ちをする店もよいですが、有名店や老舗でなくても近所で充分に堪能できるお店を見つけられると良いですね。
身近に何でも相談しやすい人を見つけておきたいものです。
[参考]
遠水近火

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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