恒産無き者は恒心無し
―無恒産者無恒心―
- [原文](孟子 梁惠王上)
- 無恒産者無恒心。
- [書き下し文]
- 恒産無き者は恒心無し。
- [原文の語訳]
- いつも変わらない生活をするだけの収入がない者は、常に定まっていて変わらない正しい心にはなれない。
- [解釈]
- 安定した生活ができないよう金銭状態だと、精神面でも不安定になるということです。
- 生活に困窮していると悪事をはたらくこともありえますし、一方で金の亡者になっても無理強いをして法律違反を犯しかねず、精神面で支障をきたしてしまいます。
- 収入が安定しなかったり定職に就いていないとフラフラしていて健全な生活状態とは言い難いものです。
- 収入がないことも問題ですが、あまりに金銭欲が強すぎで大儲けしようなどと考えず、身分相応を基本として、収入も徐々に増やしていくような地道さを心がけるようにしたいものです。
- [参考]
- 恒産無き者は恒心無しとは – ことわざ・慣用句
[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]
平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
[中国古典一日一言]
平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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