「相手を飽きさせないように」華落而愛渝

華落つれば而ち愛渝る

―華落而愛渝―

[原文](戦国策 楚策一)
以財交者、財尽而交絶、以色交者、華落而愛渝
[書き下し文]
財を以って交わる者は、財尽くれば而ち交わり絶ち、色を以って交わる者は、華落つれば而ち愛渝る
[原文の語訳]
財産によって交際する者は、財産が尽きれば絶交し、色欲によって交際する者は、色気が衰えると愛想をつかす
[解釈]
金の切れ目は縁の切れ目、色気も衰えてくると愛想をつかし他へ目を奪われてしまうということです。
もともと「金の切れ目は縁の切れ目」は遊女と遊客との金銭による関係を指したものだそうです。
一発屋といわれる芸人さんが顕著な例かもしれません。
組織でも資金繰りが厳しく経営に行き詰まってしまったり、今後の成長が期待できなくなると周囲も離れていってしまいます。
飲食でもブームにのっているときは行列ができますが、ブームが去ってしまうと一転閑散となることも。人気グルメ番組で紹介されたことが逆に災いして閉店しまうケースもあります。
「美人は三日で飽きるが…」や「美人薄命」という言葉もあります。華やかさも良いですが、地味であった方が長続きすることもありますし、相手を飽きさせない戦略を考えていかないといけないですね。
[参考]
格言・警句:以財交者,財盡而?;以色交者,華落而愛渝。–中國共?黨新聞–中國共?黨新聞-人民網

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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