「会いたいと思ってもらえる存在に」去者日以疎

去る者は日に以て疎し

―去者日以疎―

[原文](文選)
去者日以疎、来者日以親。
[書き下し文]
去る者は日に以て疎し、来る者は日に以て親し。
[原文の語訳]
去った人のことは日に日に疎遠となり、来た人とは日に日に親しくなる。
[解釈]
全文からは、死者のことは日に日に記憶も薄れ遠い存在になるが、来てくれる人とは日増しに親しくなる、それはやむを得ないことということです。ブームや流行もそんな感じではないでしょうか。忘れた頃にやってくる人もいますね。
取引先でも、めったに顔を出さない営業マンよりも、頻繁に顔を出してくれる営業マンにちょっとした頼み事でもしようかと思うものです。
仲が良かった同級生の中でも、進学や就職で会う機会が少なくなるとしだいに疎遠となってしまう人もいるものです。
書籍でも、ほとんどんほ人は一度読み終えると次の書籍へと移るものです。一人で何度も読み返すような本はそんなにたくさんありません。そのような座右の書はその人にとって貴重なものです。
顔を合わす機会が減っても「会いたい」と相手から思ってもらえるくらいの存在になれるとよいですね。もちろん、その期待にきちんと応えなくてはいけませんが。
[参考]
去る者は日々に疎し – 故事ことわざ辞典

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

平成28年(2016年)9月1日からの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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