愛多き者は即ち法立たず
―愛多者則法不立―
- [原文](韓非子 内儲説 上)
- 愛多者則法不立、威寡則下侵上。
- [書き下し文]
- 愛多き者は即ち法立たず、威寡(すくな)きは即ち下上を侵す。
- [原文の語訳]
- 愛情が多いと法が守られない、威厳がなければ下の者が上の者を馬鹿にする。
- [解釈]
- 慈愛の情も強すぎると図に乗ったり甘えたりして規律が守られなくなるということです。
- 「どんな注文にもお応えします」となると際限なく無理な発注も増えてくるものです。さらに応えることができないと相手から見下される場合もでてくる可能性があります。
- ルールはあくまでルール、少しは大目に見ることはあっても、尊守する気持ちを無視するようなことがあってはいけません。
- 営業時間を大幅に超過するのを毎回黙認していると、いつまでたっても閉店することができなくなります。また個人で24時間受け付けなどしているとプライベートな時間さえ確保しにくくなってしまいます。
- 上層部が特定の人や事項だけ別格扱いすると、他に示しがつかなくなって、規律が守られなくなってしまいます。
- 過剰なサービスは自らを苦しめる危険性も孕んでいます。線引をしっかりしたいものです。
- [参考]
- 愛多き者は即ち法立たず(あいおおきものはすなわちほうたたず)の意味|ことわざデータバンク【一覧】
[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]
平成28年(2016年)9月1日からから平成29年(207年)6月15日までの今日の一言は「人を動かす名言名句集―21世紀に生きる」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
[中国古典一日一言]
平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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