安歩以て車に当つ
―安歩以当車―
- [原文](戦国策 斉策 上)
- 晩飯以当肉、安歩以当車、無罪以当貴、清浄貞正以自虞。
- [書き下し文]
- 晩食以て肉に当て、安歩(あんぽ)以て車に当つ、無罪以て貴に當て、清靜貞正以て自ら虞(たのしむ)まん。
- [原文の語訳]
- 遅い時間の食べ物は肉のように思え、ゆっくり歩けば車のように思え、罪を犯さなければ品格に富み、質素であれば自分を楽しめる。
- [解釈]
- 車に揺られているようにゆっくりした気分で歩けば疲れないということで、足りないことでも気持ち次第で不満は解消するということです。
- 腹ペコ状態であれば何を食べても美味しいと言いますし、質素な暮らしでも楽しみを見い出せば気にならなくなるのです。
- 季節や気候がよければ、バスやタクシーを使わずに、たまには散歩してみようかという気分になりますね。そんなときはそれなりの距離を歩いても疲れは気にならないものです。
- 人に任せれば楽かもしれませんが、人手が減って自分でやることになってしまっても「丁寧さ」を大事にして、ペースを自分のできるところまで落として無理をしないようにしたいものです。無理をして雑になったり体の調子を崩しては、後からフォローする時にもっと労力を使うことになりかねません。
- [参考]
- 晩食以て肉に当て安歩以て車に当つ(バンショクモッテニクニアテアンポモッテクルマニアツ)とは – コトバンク
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