「捨てる勇気をもつ」鶏肋

鶏肋

―鶏肋―

[原文](三国志)
鶏肋、食之則無所得、棄之則如可惜。
[書き下し文]
それ鶏肋(けいろく)は、これを食らわば則ち得るところなし、これを棄つれば則ち惜しむべきがごとし。
[原文の語訳]
鶏肋とは、鶏のあばら骨のこと。肉が少ないのでほとんど食べることが出来ないが、だしがとれるので捨てるにおしい。
[解釈]
大して役に立たないが捨てるには惜しい
また、肋骨が浮き出るくらいガリガリということで「華奢(きゃしゃ)」という意味にも使われるそうです。
「鶏肋」は鶏の肋骨、いわゆる鶏がらです。スープのだし汁の材料になりますが、肉をメインにした場合、そんなに肉はついていないけど捨てるにはもったいないという意味になります。
断捨離というのは、この鶏肋にあたる部分をどれだけ思い切って捨てられるかというところに関わってくると考えます。思い出の品を片付ける場合は、ある程度の非情さと思い切りが必要ですね。
鶏肋と思っていた人が、実は内に能力を秘めている可能性もあります。一芸に秀でいているかもしれません。できる人はその真価を発揮することができるのでしょう。
コンテストにある「審査員特別賞」というのは、この鶏肋にあたるのではないでしょうか。
できれば鶏肋のような人と言われないようにしたいものですね。
[参考]
三国志の話でもしようか 鶏肋
鶏肋日記

[中国古典一日一言]

今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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