父に争子あれば、則ち身不義に陥らず
―父有争子、則身不陥於不義―
- [原文](孝経 諫争)
- 父有争子、則身不陥於不義。
- [書き下し文]
- 父に争子(そうし)あれば、則ち身不義(ふぎ)に陥らず。
- [原文の語訳]
- 父親と諌める子がいれば、不義に陥ることはない。
- [解釈]
- たとえ父であっても過ちを指摘することができる子どもがいれば、父親が不正や過ちにより転落することなく家も安泰だということです。
- 過程に限らず、組織でも上司や幹部に間違いを正す指摘ができる部下がいれば組織はひとまず安泰ですが、それを聞き入れる耳を指摘される側が持っているかどうかも重要です。トップダウンで独裁色の強かったり、逆にトップの言うことを聞き流されるような組織では難しそうですね。
- 風通しの良い組織内環境にし、お互いが尊重することを忘れない前提で、言うべきことはきちんと言える雰囲気にしておきたいものです。
- トップは管理下の組織を軽視して、自分は欲にかられて別に腐心しているようでは部下も直言する気が失せてしまいます。知らず知らずに心が離れていくこともトップは気づくことはできずじまいとなるのです。
- [参考]
- 孝経:諫爭章第十五 – Web漢文大系
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