「基礎や基本を確認する」風至苕折、卵破子死

風至りて苕折れ、卵破れて子死す

―風至苕折、卵破子死―

[原文](荀子 勧学)
以羽為巣、而編之以髪、繋之葦苕、風至苕折、卵破子死
[書き下し文]
羽を以て巣を為り、而之を編むに髪を以てし、之を葦苕に繋ぐ、風至りて苕折れ、卵破れて子死す
[原文の語訳]
羽を使って巣をつくり、毛髪を編んで、葦の穂に繫ぎとめる、風が吹き付け葦の先が折れると、卵は破れて子は死んでしまう
[解釈]
出来上がったものは不完全でなくても、置いた場所が良くないことで悪い結果となってしまうということです。
せっかく能力の長けた人でも、不適切な部署に配置されるとその能力を発揮できないばかりか、全体として人並みさえも力を発揮できないということです。
配属先や与えられた仕事に満足できず腐ってるという人がたまにいますね。
リーダーやトップがよくても、組織全体が不安定ではなかなか組織改革はできないものです。そういう場合は、まずは基本から根付かせる(徹底させる)ところから始めるといいます。
人は置かれた環境に左右されやすいものです。適材適所を充分に考慮する必要があります。
基本や基礎がしっかりしていないと、結果として大きく道をそれる場合があります。そうなると正すのに余計な時間と労力が必要になってしまいます。
逆に最初から危険を承知の上でチャレンジする勇気も時に必要です。危険だからこそ、そこが盲点となっている場合もあります。ただ失敗する確率が高いのに無謀に挑戦するのではいけません。危険の中から成功へもっていくだけの計画性が必要です。
どちらにしてもはじめが大事です。それは目標に対して適切なものや事かをしっかり確認することが大事です。
[参考]
荀子の訳教えて下さい! – 南方有鳥焉、名曰蒙鳩。カラはじまって故君子… – Yahoo!知恵袋

[人を動かす名言名句集―21世紀に生きる]

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[中国古典一日一言]

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