「停滞する要因につけ込む」観衅伺隙

衅を観て隙を伺う

―観衅伺隙―

[原文](三国志 呉書 陸遜伝)
観衅伺隙(かんきんしげき)
[書き下し文]
衅(かん)を観て隙を伺う
[原文の語訳]
不和を観察して隙を伺う
[解釈]
動きが停滞する中で相手陣営での不協和音を観察し攻める機会を伺うということです。
持久戦に持ち込むと、待ち疲れて早期に決着をつけようと主張するグループと、あくまで相手の出方を待つという慎重派のグループが出てきます。そこにできる対立を待ち、隙きを突くと相手は統制がとるのが難しくなります。
チームスポーツでは選手間で意思疎通がうまくいってないときは相手に攻め込まれやすいものです。
日頃から営業先の担当者とライバル会社とのやり取りを観察し、売り込みが手薄になっていたり、双方で折り合いがつかない商品やサービスを見つけて営業をかけたいところです。
飲食店でも来店された親子間で何を食べるか迷っている場合には、その要因を見つけることで新たなメニューやセットのヒントになりえます。
動きが停滞するには何かの要因があるはずです。こちらが仕掛けたにしても自然の流れとしても、相手よりも早く要因を見つけて先手を取りたいものです。
[参考]
【观衅伺隙】意思_出处 – 成语词典

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平成29年(2017年)7月24日からの今日の一言は「正史 三国志」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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