「手本を元に模範となる」未有厲俗獨行若寧者也

未だ俗を厲とするに寧のごとく行なう者有らざる也

―未有厲俗獨行若寧者也―

[原文](三国志 魏書 管寧伝)

未有厲俗獨行若寧者也。

[書き下し文]

其の淵源を測るに、其の清濁を覧ずれば、未だ俗を厲(れい)とするに(管)寧のごとく行なう者有らざる也。

[原文の語訳]

その動機を推し量り、その清濁をみてみれば、未だ世俗に対し模範となって行為で管寧に及ぶ者はいない。

[解釈]

「家学淵源」の由来で、長く続く物事の由来を学ぶということです。また、その手本を元に他の模範となるということに続きます。

管寧はすぐれた先人の生き方を手本として、率先して模範的な行為をし、それには誰も及ばないということです。

他の模範となる人も、手本としている先人の足跡があるものです。独自ということではなく、数多く観察し、良いとこ取りをして独自に磨いているのです。現代でいうと「道」を極める人たちということでしょうか。

規律の良い組織やトップの下には自然と人材が集まるものです。そうやって国家は組織は繁栄してきたのです。

良い慣例は率先して見習い、意識せずとも他の模範となりたいものですし、組織の一人ひとりがそれぞれ一つでよいので他の模範となる行為をしめしてもらいたいものです。

[参考]

【家学渊源】意思_出处 – 成语词典

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[正史 三国志]

平成29年(2017年)7月24日からの今日の一言は「正史 三国志」からの一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。
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