「先のことで悩まない」無有所迎

迎うる所あるなし

―無有所迎―

[原文](荘子 外篇 知北遊 第二十二)
無有所迎
[書き下し文]
将(おく)る所あるなく、迎うる所あるなし
[原文の語訳]
過去に囚われず、未来を思い悩むこともしない
[解釈]
過去の失敗やトラウマに縛られたり、成功したことで失敗は許されないなどと、先のことを悩んでも仕方ないということです。
昨日をリセットして、新しい今日を精一杯に全うしということです。だからといって目先のことばかり気にしてはいけません。その先にある目標に対して悩むことはしないということです。そのためにはしっかりとした設計図、スケジュールをたてておかなければいけません。
仕事上、過去に大きな失敗を犯しているから、もう出世することは望めないだろうかと悩んでいると、いまの仕事にも集中することすらできなくなります。
また大きな成果を上げたことで、次の仕事でも過大な期待を背負いプレッシャーに押し潰されるかもしれません。自分で自分を苦しめてしまってはいけません。
先のことで悩むのであれば少しズラしてみましょうか。
[参考]
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[中国古典一日一言]

平成27年(2015年)5月1日から平成28年(2016年)4月30日までの今日の一言は「中国古典一日一言」守屋洋(著)から、同月同日の一言をもとに自分なりに追記や解釈して掲載しています。

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