もし早く図ずんば、必ず先んずる人者有るなり
―若不早図、必有先人者也―
- [原文](三国志 魏書 袁紹伝)
- 又於時宜大計也、若不早図、必有先人者也。
- [書き下し文]
- また大計においては時宜なり、もし早く図ずんば、必ず先んずる人者有るなり。
- [原文の語訳]
- また時宜にかなった大いなる計画です、もし早く実行に移さなくては、必ず先手を打つ者が出るでしょう。
- [解釈]
- 大きな計画を実行するのに絶好の機会なので、早く行動を起こさなくては他の人に先手を奪われるということなる。大計こそ先手必勝ということです。
- 沮授は袁紹に対し、いま朝廷を迎え入れることは正義を通す大計とするのに絶好の機会であり、速やかに実行しないと他人が先に迎え入れてしまうと進言しました。
- 大きな節目ではタイミングを逸すると、時として致命傷になりかねません。特許や画期的新商品の発売時期、リリースなど競って開発を進めるような物事では後塵を拝することは死活問題となる場合もあります。
- 大型契約ではいかに迅速に交渉を進めるかが鍵となります。トップの決断力が鈍いと最後の詰めの段階で逆転される危険性があります。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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