薪を抱いて焚を救い、火を扇ぎて沸を止める
―抱薪救焚、扇火止沸―
- [原文](三国志 魏書 陶謙伝)
- 此何異乎抱薪救焚、扇火止沸哉。
- [書き下し文]
- 此れ何ぞ薪を抱いて焚を救うに異ならんや、火を扇ぎて沸を止めるや。
- [原文の語訳]
- これでは薪を抱えて火を消そうとし、火を扇ぎながら沸騰した湯を火を止めて冷まそうとしているのと同じである。
- [解釈]
- 救助にかこつけて悪事をはたらくということです。
- 火事場で消火をしながら盗みをはたらく。送り狼も同じ部類ではないでしょうか。故意に足を引っ張るなど。
- リーダーやトップが困っているところに助ける役を買って出ながら、内部状況を密に取得したり見返りを求める、メンバーへの求心力を自分へ転換させるなど下心をもって助けようとする感じです。
- リーダーはチームを挙げて救助に向かう際はしっかりと内部を統制し、メンバーが道義に反する行為をしないようにしなくてはいけません。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
#三国志 #正史三国志 #魏書 #蜀書 #呉書 #今日の一言 #陶謙
[ad#book]
コメント受付中です どなたでもコメントできますがスパム対策を施しています