芝艾俱に焚け、安くんぞ能く自ら別けるや
―芝艾俱焚、安能自別乎―
- [原文](三国志 魏書 公孫度伝)
- 若苗穢害田、隨風烈火、芝艾俱焚、安能自別乎。
- [書き下し文]
- 若(も)し苗が穢(けが)れて田を害し、風に隨(したが)い火を烈しくすれば、芝(しば)艾(よもぎ)俱(とも)に焚(や)け、安(いず)くんぞ能(よく)く自ら別けるや。
- [原文の語訳]
- 稲の苗が病害で田に被害をだし、風を使って火をつけたなら、芝もよもぎも一緒に燃えてしまい、どうやって個別に分けることができるだろうか。
- [解釈]
- 病気になった苗を除外するのに一苗ずつ処理していては非効率なので、風の力を借りつつ火を使って一気に燃やしてしまおうとしたら、苗だけではなく芝やよもぎも一緒に燃やすことになる。苗だけを燃やすことはできないということです。
- 大きな規模の中で汚れしまったものを個別に更生することは難しいということです。
- 一部の人による醜態や不祥事、事件で組織名が公表されると組織全体の評価を落とす事に繋がります。
- わずか少人数のルール違反であっても、それが全体を拘束する規則の設置に発展しかねません。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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