形有りて成らず、體有りて聲無し
―有形不成、有體無聲―
- [原文](三国志 魏書 公孫度伝)
- 有形不成、有體無聲、其國滅亡。
- [書き下し文]
- 形有りて成らず、體(からだ)有りて聲(こえ)無し、其の国は滅亡す。
- [原文の語訳]
- 形はあるが完成しておらず、身体はあるが声を出さない、そのような国は滅亡する。
- [解釈]
- 出来ているようではあるが完成までは至ってなく、実態はあるけど自ら発信しない、そんな国では滅亡するということです。
- 組織として体は成しているが中身がなくて機能せず、中では誰も積極的に意見をはしようとしていないようではいずれ滅んでしまうということです。
- 思いつきで立ち上げたはいいが、これといった戦略もなければ人材も乏しく。会議でも特定の人物だけが発言するようでは発展は望めないということです。トップダウンで他が萎縮したり、逆に目的意欲や求心力がなく周囲にやる気がないなどが考えられます。
- 商売でも意見を傾聴する機能が不全だと、お客さんが黙って去っていく危険性があります。結局、何が悪いのか気付かないうちに負のスパイラルに陥ってしまいます。
- 会議であれば時間になっても集まらない、欠席者が多いようでは開会した意義がありません。また発言をしない人が大多数を占めるようでも同じです。
- 自分が喋りすぎてて他が黙って聞いているだけ、自分に依存されているかもと感じた時は、一歩引いてみることも大事です。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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