ただ徳を以て人を辱しむべし、罵を以てするを聞かず
―唯徳以人辱可、罵以聞不―
- [原文](三国志 魏書 袁渙伝)
- 渙聞唯德以人辱可、罵以聞不。
- [書き下し文]
- (袁)渙が聞くにただ徳を以て人を辱しむべし、罵を以てするを聞かず。
- [原文の語訳]
- 私は聞くところではただ徳をもって人を辱め、罵ることとは聞いたことがないと。
- [解釈]
- 人を辱めるには罵声を浴びせるのではなく、自分の徳と相手のそれを比較させることで辱めるということです。
- 転職先から転職元の暴露など批判するようなことを求められた時、先方が大人であればこちらを戯言と相手にしないし、同等以下の小人であれば報復してくるだろうが、還ってこちらの恥の上塗りになりかねない。しかも自分がさらに他に転職した際にそこで同じことを求められるかもしれないがいいのかということも含めています。
- 「あそこは酷かったけど、こちらの方が良い」というよりも「こちらは素晴らしく良い」とする方が相手へのダメージも違ってきます。
- 政界では罵詈雑言はよくありますね。しかも往々にして言の如くブーメランとなることも。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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