越国の人にたよって溺れる子を救おうとすることである
―此假人於越以救溺子之説也―
- [原文](三国志 魏書 程昱伝)
- 此假人於越以救溺子之說也。
- [書き下し文]
- これ越に於いて人を假り以て溺子を救うと説くなり。
- [原文の語訳]
- これは例えると越国の人手を借りて溺れる子を救おうとすることである。
- [解釈]
- 子どもが溺れていて一刻の猶予もないのに、遠い越の国から人手を借りようとしているということから、余計な手間をかけているということです。
- 長い目で見れば利となる近くにある事柄を見過ごして、遠くの即効性はあっても将来性はない薄利な事柄に目がくらんでいるということです。
- 同質のものであれば、なるべく手間をかけないことが効率的です。広い視野も大切ですが、灯台下暗しとならないように注意したいものです。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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