「失敗も損して得取れと切り替える」為水所沒、非戰攻之失

水の没する所と為る、戦攻の失に非ず

―為水所没、非戦攻之失―

[原文](三国志 魏書 蔣濟伝)
為水所沒、非戰攻之失、於國家大計未足有損。
[書き下し文]
水の没する所と為る、戦攻の失に非ず、国家の大計において損するに有るに足らず。
[原文の語訳]
水の影響で没却したのであって、戦略の失敗ではなく、国家の大計のもとでは損害としてはほとんどない。
[解釈]
今回の敗戦は敵の水利によるもので戦略の失敗ではなく、今後の展開に影響を及ぼすものではないということです。
局地的な戦いにおける戦術として破れたが、大きな目標にむけた戦略の中では影を落とすような敗戦ではないということです。特に今回の場合、負けはしたが今後を見据えた時には相手に隙が生まれる可能性もあることから、好材料にできるという目算が立てられました。
損して得取れともいいます。計画を立てる際での致命的な欠陥があったという訳ではなければ、フォローの仕方によってはプラスにもっていくこともできるのです。
[参考]
中國哲學書電子化計劃字典

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