賊の故無く退く、疑うは必ず伏有りと
―賊無故退、疑必有伏―
- [原文](三国志 魏書 李典伝)
- 賊無故退、疑必有伏。
- [書き下し文]
- 賊の故(ゆえ)無く退く、疑うは必ず伏有りと。
- [原文の語訳]
- 賊が理由なく退くときは、伏兵を疑う必要がある。
- [解釈]
- 相手が不可解に退却するときには、伏兵などの罠が仕掛けられていることをまず疑う必要があるということです。
- 特に損害が大きくはないのに撤退する場合、まだ余力を残している可能性が高く、その余力を頼りにおびき出そうといている作戦の可能性があるということです。
- 競合商品において、まだ売れているのに販売を終了するライバル会社をみて、増産したはじめたところ、先方が大々的な広告をうってリニューアルや類似新商品を出してきたということがあります。
- 相手が弱味をみせたところにつけ込むことは必要ですが、負けは必然です。その必然の理由を見つけることなく相手の負けを決めつけるのは危険です。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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