「相手陣営の誰もが対戦相手」焉ぞ娥親が手刃で汝を殺さず知り、而ち自ら儌倖か

焉ぞ娥親が手刃で汝を殺さず知り、而ち自ら儌倖か

―焉知娥親不手刃殺汝、而自儌倖邪―

[原文](三国志 魏書 龐淯伝)
焉知娥親不手刃殺汝、而自儌倖邪
[書き下し文]
焉(いづくん)ぞ娥親が手刃(しゅじん)で汝を殺さず知り、而ち自ら儌倖(ぎょうこう)か
[原文の語訳]
どうして娥親が自ら直接手をくだして刀で切り殺さないだろうと自分勝手に僥倖だと思っているのか
[解釈]
相手陣営に対等勝負できる人材がいなったことを、思いがけず幸運に恵まれと安心しているが、力不足の自分(娥親)が命を狙うとは考えもしえないとは!!という怒りの言葉です。
相手の戦力を見て、勝手に勝負が決した決めつけてしまうのは危険です。例えば将棋であれば、駒不足と油断していたら弱駒を用いた予想外の奇策で足元を救われる危険性があります。
相手の自滅と安堵していたら、実は油断させる作戦かもしれません。相手陣営の誰もが対戦相手と気を緩めないように注意したいものです。
たとえ非力であっても、周到な準備と機会を逃さなければ達成できるのです。
[参考]
中國哲學書電子化計劃字典

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