「強みを捨ててはいけない」反して其の利器を釈て、更に於いて他に徴す

反して其の利器を釈て、更に於いて他に徴す

―反釈其利器、更徴於他―

[原文](三国志 魏書 王粲伝)
反釋其利器、更徵於他
[書き下し文]
反して其の利器を釈(す)て、更において他に徴(しる)す
[原文の語訳]
かえってその有利な武器を捨てて、改めて他者を募る
[解釈]
手にしていた有利な武器をわざわざ捨てて、新たに人を募集する。他にチャンスを与えてしまうということです。
せっかく有利な交渉材料や商材をもっているのに、それをきちんと理解せず、わざわざ違う内容で提案をしてしまってライバルに商機を与えてしまってはいけません。
主力で利益率も高い商品をわざわざ廃盤にしてまで他社製造のPB品を新たに扱うのはリスクが高すぎます。
強みを捨てることは他社にチャンスを与えるだけでなく、自らも大きなリスクを背負います。改革も大事ですが、変えてはいけないところが必ずあるのです。
[参考]
中國哲學書電子化計劃字典

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