朝廷の望も、社稷は未だ知らずなり
―朝廷之望、社稷未知也―
- [原文](三国志 魏書 陳矯伝)
- 朝廷之望、社稷未知也。
- [書き下し文]
- 朝廷の望も、社稷(しゃしょく)は未だ知らずなり。
- [原文の語訳]
- 朝廷では頼りにされていますが、国家を支えるとなると未知数です。
- [解釈]
- 司馬懿は国家を支える資質を備えているだろうという同意を求める意見に対し、朝廷では期待を背負って頼られているが、帝を補佐し国家を支えるとなるとその能力は未知数でなんとも言えないと安易に同意しません。部分的には秀でてはいるが全体を担うとなると、期待に応えうる能力を備えているかはわからないということです。
- 組織で抜擢や担当者する際に、成し遂げる能力を備えているか見極める必要があります。特にリーダーやトップとなると広く統括する能力も必要となります。
- 名選手名監督にあらずとも言います。野球ならば監督を補佐するヘッドコーチの位置でしょうか。どの職位においても適材適所の資質が大事なのです。
- [参考]
- 中國哲學書電子化計劃字典
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