「大胆でも繊細に」胆大如斗

胆斗大の如し

―胆大如斗―

[原文](三国志 蜀書 姜維伝注)
維死時見剖、胆大如斗
[書き下し文]
維死するの時剖きて見るに、胆(たん)斗(と)大の如し
[原文の語訳]
姜維が死んだとき腹を割かれたが、胆は一升ほどの大きさだった
[解釈]
鍾会は姜維と共謀して反乱を起こそうとしたが自軍の兵の怒りをかって二人とも殺害された。その際に猛将だった姜維の腹を割いたところ胆は一升ほどの大きさがあったということから、胆が大きい、大胆ということです。
胆は膽とも書き、勇気や決断力という意味もあります。全身が胆の如しとなれば最上級の褒め言葉にもなります。
斗は時代により量に変動があり、当時は一升ほどだったそうです。ただ臓器の胆が大きいからといって精神的な胆の据わり具合に比例するとは考えられませんが、当時はそう考えられていたのかもしれません。
大胆不敵とまでいかなくても、胆が据わっていると安心感を与えられるようになりたいものです。そのためには自信と勇気を備える必要があります。また大胆であっても細心の注意を払って物事を運べるように意識したいものです。
[参考]
胆斗の如しの意味 肝・胆に関連する慣用句 – Weblio辞書

[正史 三国志]

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